この記事の要点
- AI導入検討の出発点は、社内業務の現状把握にある
- 繰り返し発生する定型業務の洗い出しが、AI活用の効果を左右する
- 経営層だけでなく現場従業員の声を集めることが、定着の鍵になる
AIの導入を検討する企業が最初につまずきやすいのが、「何にAIを使えばよいか分からない」という段階だ。この連載では、実際にAI導入を進める企業の現場を追いながら、検討から定着までのプロセスを紹介していく。第1話では、導入検討の出発点となる現状把握について取り上げる。
業務の棚卸しから始める
AI導入の検討にあたっては、まず社内のどの業務にどれだけの時間がかかっているかを棚卸しすることが出発点になる。資料作成や問い合わせ対応など、繰り返し発生する定型業務を洗い出すことで、AIによる支援が効果を発揮しやすい領域が見えてくる。
現場の声を集める重要性
経営層や情報システム部門の判断だけでなく、実際に業務を担う現場の従業員から課題感を聞き取ることも欠かせない。日々の業務で感じている負担や非効率を具体的に把握することで、導入後に「使われないツール」になってしまうリスクを減らすことができる。次回は、具体的な導入プロセスの進め方を紹介する。
よくある質問
現状把握はどのくらいの期間をかけて行うべきですか
対象となる部署の数や業務の複雑さによって必要な期間は変わってくる。最初からすべての業務を網羅しようとせず、繰り返し発生する定型業務など優先度の高い領域から着手し、範囲を絞って進めるのが現実的だ。
現状把握は誰が中心になって進めるのがよいですか
経営層や情報システム部門だけで進めるのではなく、実際に業務を担う現場の従業員を交えて進めることが望ましい。現場が感じている負担や非効率を具体的に聞き取ることで、導入後に使われ続けるツール選びにつながる。